第10回目の更新です。今回は野村が担当します!最近は急に暖かくなったり、寒くなったり、気温差が激しい毎日ですがみなさま体調崩されていないでしょうか。
入選通知と展示前のこと
昨年11月末の個展の終了直前、岡本太郎現代芸術賞 (以下TARO賞) という賞に入選したと通知が来ました。岡本太郎の名前を冠したこの賞は、彫刻や絵画などのジャンルを問わない現代美術の賞です。書類の一次審査で入選すると、川崎市にある岡本太郎美術館で作品の展示をすることができます。
その展示が2月17日から始まったので、それまではまた秋の個展前のように、毎日制作に没頭する日々を送っていました。
コートの作品を制作中。塗装前の段階は、全部この水色をしています。
塗装後。色を塗ると一気に印象が変わります。
展示会場はとても広く、1人あたり幅5m×奥行き5m×高さ5mのスペースが与えられ、その中で自由に作品を設置します。人によっては壁一面の絵画だったり、巨大な建築物だったり、映像だったり。種類は多岐にわたります。
ここまで大きい規模での展示は初めてだったので、搬入のギリギリ直前まで作品数を増やす必要がありました。
1人では間に合わないと悟り、制作や搬入を周りの信頼できる仲間に手伝ってもらってなんとか展示の初日を迎えることができました。
展示で重要な作品のパーツを作っています。ドライヤーと比べるとかなり大きいのがわかります。
作っていたのはカーテンでした!
倉田も駆けつけてくれました!!ありがとう!(すっぴんなのでスタンプ越しの登場です。)
授賞式を終えて
実はTARO賞には入選したあとに、賞の授与があります。私は今回残念ながら授賞には至りませんでしたが、発表の直前まで正直何かしらの賞には入るだろうと思っていたので、発表直後は内心悔しさや腹立たしさや怒りでいっぱいでした。それほど自分の作品に自信があったし、クオリティの高さや空間のカッコ良さでは抜きん出ていると思っていたからです。
そんな複雑な思いをモヤモヤ抱えたまま、内覧会を終え、展覧会が始まって2週間ほど経ちました。改善点はありますが、自信をもって皆様に来てください、と言える展示になったと思っています。
展覧会は4月14日まで続くので、ぜひたくさんの人に見に来ていただきたいです。広い展示室の中に22組の作家による迫力のある展示がぎゅっと詰め込まれた、とても見ごたえのある展示になっていますよ!
そして隔週日曜日には作家によるトークイベントも開催されていて、4月7日の14時からは野村も作品についてお話しします!よろしければぜひ!
ここからは一緒に展示している作家さんの作品をいくつかご紹介します。
空間一面に敷き詰められた絵画作品。スリッパに履き替えて、実際に中に入ることができます。作者はタツルハタヤマさん
天井から吊られているレリーフ状の巨大な木彫の作品。GORILLA PARKさんの作品
理容室のドアや窓と写真が融合したインスタレーション作品。作者は鈴木のぞみさん
美術館の周辺について
展示をしている岡本太郎美術館には、もちろん岡本太郎さんの作品も常設展示しています!なんとその数1779点!!すごい迫力です。展示室の建築も面白く、洞窟のようになっていたり、迷路のようになっていたり。歩くだけでも楽しめます。
そして美術館のある生田緑地は、東京ドーム約38個分の敷地がある巨大な公園です。敷地内には最新の技術を誇るドーム型のプラネタリウムの施設や (大人320円とお手頃です)、日本の昔ながらの古民家が立ち並ぶ民家園、藤子・F・不二雄ミュージアムもあり、大人もこどもも1日かけて目いっぱい楽しめると思います!
Nendou3人で記念写真も撮りました!こうして作品の中に立って写真を撮ると、写っている人が小さくなって、おもちゃの中に入り込んだようにも見えます。
天気の良い日に、お散歩がてらぜひ美術館に遊びにいらして下さいね!お待ちしております〜!
【展示詳細】
「第27回岡本太郎現代芸術賞展」
会 場:川崎市岡本太郎美術館
会 期:2024年2月17日 (土) 〜 4月14日 (日)
開館時間:9:30 〜 17:00 (入館は16:30まで)
休 館 日:月曜日、3月21日
観覧料金:一般700円(中学生以下は無料)
※アクセスについて
電車・バスで行く場合は、生田緑地入口のバス停が1番近く、そこから8分程度歩くと美術館です。
もしくは向ヶ丘遊園駅からタクシーで生田緑地東口まで4分程度(500円くらい)、そこからも徒歩で8分程度です。
楽しそうなオフショットのおまけ