連載#16「ワークショップに行ったはなし」

2024年10月21日

野村絵梨

第16回目のくらのむねんどうは、野村が担当します!
すっかり涼しくなって、秋めいてきましたね。夕方外を歩いているとコオロギの声が聞こえてきたり、金木犀の花の匂いがしたり、ついつい出かけたくなる季節です。

さて、いつもねんど遊びワークショップを開催している私達ですが、今日はお客さんとしてワークショップに参加した時のことをお話したいと思います。

ワークショップの最初の思い出

初めてワークショップというものに参加したのは、確か6,7歳の頃でした。近所にあった児童館という子どもの遊び場や工作スペースがある建物によく遊びに行っていて、そこで開催されていた「アメリカンフラワー」という、形作ったワイヤーを合成樹脂液(ディップ液)につける造花のワークショップがとても印象に残っています。
出来上がったお花の透明感と美しさに感動して、親に頼んでもう一度参加させてもらったのを覚えています。

最近行ったワークショップその1

大人になって美術の仕事についてからも、自分の専門外のものづくりのワークショップには、時間が許す限り参加しています。

先日は倉田と共に、Tokyo Acrylさんというアクリル板の加工・販売を行っているお店で開催されていた、アクセサリー作りのワークショップに行ってきました!

店内はカラフルなアクリルでいっぱい!!見ているだけでもワクワクしますね。様々な種類の端材を選んで組み合わせて、自分だけのイヤリングやピアスが作れるのだそうです。切りっぱなしの形だけでなく、アルファベットのような形のものもあります。パーツ選びの時間がとにかく楽しい〜!!
どんな組み合わせにしようか、センスが問われます!

私が選んだパーツはこちら。左手前は接着中のイヤリング。アクリル専用の接着剤を使ってパーツをくっつけます。

あーでもないこーでもない、と組み合わせたり倉田と意見を出し合ったりしてなんとか出来たのが、こちら!!

どうでしょう?色味や形の組み合わせなど、結構個性が出ていると思います!つるりとした飴のような質感と、鮮やかな発色。すっかりアクリルの魅力に夢中になりました!

自分ではなかなか加工するのが難しい素材でも、こうやって手軽に素材に触れて遊べるのがワークショップの良いところですね。Tokyo Acrylさんでは、他にもアクリルの染めや曲げなどの体験もできるそうです。中には子ども向けのワークショップもありますよ。家族連れのお出かけにもおすすめです!

最近行ったワークショップその2

お次はシルクスクリーンのワークショップ。こちらはPAMMさんという洋服のブランドが開催していたワークショップです。着古した洋服にワンポイントを加えることで、また長く着られるように、という素敵な試みです。
シルクスクリーンというのはアナログなプリントのような仕組みで、今回は色々な模様の版(この形に印刷できます)が用意されていて、模様とインクの色を自由に組み合わせられるとのことでした。
デザインによっては服の出番が今後増えるか減るかの瀬戸際なので、慎重に版を選んでいきます・・・!

版とインクを選び、いざ刷っていきます!!緊張する〜〜〜!刷る角度やインクの量の調節がなかなか難しかったですが、スタッフの方に手伝っていただきながら、なんとかきれいに刷ることができました!
刷った後はドライヤーで乾燥させます。

完成!!いかがでしょうか?ピンクのトレーナーにさわやかな緑が映えています。シンプルすぎてすっかり部屋着になってしまっていたトレーナーが鮮やかに生まれ変わったので、また外に着ていく機会が増えそうです!

ワークショップに参加してみて                                       

こうしてお客さんとしてワークショップに参加すると、色々な発見がありました。どのようにお客様に声掛けをし完成までサポートしているのか、高い満足度で帰ることができたワークショップでは何を工夫されているのか、などなど。

イチから手を出すのは難しいものを、気軽な気持ちで触ってあそぶことができるのがワークショップの良さだと感じています。Nendouのワークショップに来て下さるのは多くが子どもたちなので、ものづくりそのものに初めて触れる、というケースもあります。そんな時にものづくりって楽しいなと思う、きっかけのような場になれたら、と思いながら日々プログラムを考えています。

自分がお客さんとして参加した数々のワークショップのように、来てくれる子どもたちにもこのワクワクを持って帰ってもらえるよう、もっともっと頑張ろうと改めて思いました!