まずはやってみる。試行錯誤を重ねて、こだわりポイントを見出しトコトン楽しむ。

場所
大手町ビル6F Inspaired Lab
開催日
2020年12月10日

概要

今回は、大手町ビル6Fのオープンイノベーション協創拠点 “Inspired Lab”にて、様々な領域の研究開発や新規事業企画に取り組まれている方々にお集まりいただきました。総勢17名、6グループに分かれての開催となりました。

プログラム冒頭では、ウォーミングアップも兼ねて、2020年を漢字一文字で表現していただき、グループ内で共有していただきました。
今回グルーピングにあたっては、面識のないメンバーで編成していると伺っていたのですが、開始早々から大盛り上がり。圧倒されてしまいました。

今回のお題は、グループごとにオムライスとナポリタンを2皿ずつ作っていただくというもの。交流機会にしたいとのご意向もあったため、グループコミュニケーション機会を少し盛り込みました。制限時間は35分、粘土5色と竹串2本のみを使用、最後は半径5㎝の豆皿に盛り付けて仕上げていただきました。

全体として、グループごとにじっくり会話を重ね、コンセプトやイメージといったことを決めた上で取り組まれていたのが印象的でした。また、お題であるオムライス、ナポリタンのみを完成させるのではなく、サイドメニューやドリンクを付け合わせたり、フォークでナポリタンをすくっている様子を表現したりするなど、こだわりを持って、取り組んでおられました。

参加者の声

大手メーカー マーケティング 担当 30代 男性
マシュマロタワーと同じものにも思えるが、色や形、記憶など、より多くの要素が含まれているのが良いと思った。
人による違いも面白い。そして、何より楽しかった。

IT企業 プロジェクトマネージャー 20代男性
もともと友人の依頼で食品サンプルを作っていたが、創作に没頭するあまり目的を見失い、オムライスを完成させることだけを重視してしまった。その結果、当初の目的が果たせなくなっていたことに気づいた。

ITベンチャー企業 営業 30代女性
一人でコツコツと業務する(つくる)時間と周りとコミュニケーション(対話)をとりながら進める時間の大切さを改めて整理することができた。コミュニケーションをとることで、新たな視点を見つけることができた。

総合商社 新規事業企画担当 30代 男性
ゴールを頭の中に描いて、それを形にして表現する。表現してはじめてやりたかったことが人に伝わるという点で、プレゼンテーションと同じだと思いました。ビジネスというバックグラウンドと遊び心のバランスが丁度よかったです。

大手メーカー エンジニア 40代男性
ひとつだけで完結するものはなくて、組み合わせや使い方で色々な表現ができることに気づけた。もう1ターンやることで、また違った気づきがありそうだと思った。

大手メーカー マーケティング担当 30代男性
お題をもとに考え、色をつくり、形づけるというプロセスをどう時間配分するのか、何をポイントとして考えれば良いか・・そのあたりがフィードバックとして得られると、よりビジネスとのつながりが生まれるのではないかと思った。

ワークショップの様子

編集後記

今回ご協力いただいた“Inspired Lab”の公式ウェブサイトには、以下のようなキャッチが掲載されています。

FULL OF BEANS,FULL OF DREAMS
己の信念を強く持ち アイディアをフルスイングしよう
ひとりでは到達しえない未来を拓こう


このキャッチを読むと、不思議と体内から力が湧き出てくるのです。なかでも、「アイディアをフルスイングしよう」というフレーズが好きです。うまくいこうがいかまいが、確固たる信念を持って、大胆に行動し続けているさまが自然と思い浮かびます。そして、私もそうありたいものだと思うのです。

90分という短い時間ではありましたが、新規事業創造に取り組む方々が、ビジネスとはなんら関係のない、粘土細工という遊びであっても、なんとなく・・で済ませるのではなく、お一人お一人がこだわりポイントを見出し、楽しみながら取り組まれている姿が印象的であり刺激的でした。(大野)